飛行マニュアルの風速は大丈夫?

飛行マニュアルは飛行許可申請に必要。

ドローンを飛行させるためには、まずは機体登録が必要ですね。
機体登録に関しましては、機体登録が必要なドローンを購入後は必ず行わなければなりません。機体登録が必要な機体重量に関しましては近年法改正がありましたので、こまめに航空法等の法律をチェックしなければいけません。

次に包括申請もしくは個別申請にて飛行許可を得なければいけません。
各申請の違い等につきましては、別途記事にてご案内させていただきます。
紙での申請も可能ですが、DIPSにてオンライン申請が便利なので、多くの方はオンライン申請を利用されると思います。

各申請時に必要な添付物として、飛行マニュアルというものがあります。
ご自身で包括申請を行った方もいらっしゃると思いますが、飛行マニュアルを読んだことがない人もいると風のウワサで聞いたことがございます。
というのも、飛行マニュアルは国土交通省が出している航空局標準マニュアルというものがあります。
こちらは国土交通省が作成したマニュアルとなり、包括申請の場合はおよそ9ページの内容となっております。
こちらをそのまま添付して包括申請を行い、その後に許可が出て自由にドローンを飛ばす!何もなければよいのですが、もしかすると知らず知らずの間にマニュアル記載から外れた飛行をしてしまっている可能性があり、罰則の対象になるケースもございます。

航空局標準マニュアル

航空局標準マニュアルは、国土交通省が発行しておりますので、どなたでも見ることができます。
例えば包括申請の場合はこちらを申請の際に添付することもできます。
しかし、許可を得るためだけに添付し、中身を確認せずにそのままドローンを飛行させることは、本当に正しいことでしょうか。
何のためにドローンを飛ばすのか?ドローンを通して行いたい業務は何か?
飛行許可は夢の実現のためのツールにすぎません。
適切な申請を行うために、添付書類の確認もしっかり行いましょう。

航空局標準マニュアルの中身とは?

ドローンの飛行許可の取得をお考えの方は、申請前にマニュアルをご一読ください。
内容としましては、飛行前のドローンの点検方法や遵守事項、安全を確保するための体制等が記載されております。
内容はどれも大事なものですが、国土交通省が基本として作成したものになりますので、一部は実際の飛行状況や、ドローンの性能を活かしきれない内容になってしまう箇所もございます。

たとえば、マニュアルの中には風速5m/s以上の状態では飛行させない。という記載もあります。
もちろん記載通りに安全に飛行させることは大事です。
しかし、大人気機体DJI Mini 3の紹介サイトを見てみると、DJI Mini 3の最大風圧抵抗は10.7 m/s(スケール5)です。すなわち、ドローンは、最大風速10.7 m/sの風の中でも安定したホバリングと撮影を行うことができます。と記載されています。
ドローンは耐えられるからと言って、風速を確認したうえでマニュアル記載の風速以上の状況でドローンを飛行させ続けるともちろん違反となります!
実際に飛行マニュアルに違反した飛行を行っている場合には、50万円以下の罰金の対象となります。
もし法人の場合は、それ以上に失注や信用問題にかかわってくるでしょう。
適切にドローンを使用し、上手に付き合っていきましょう。

もし不明点や、相談等がございましたら、いつでもお問い合わせくださいませ。
ドローン分野に詳しい行政書士がご回答いたします!

よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です